2023.11.20
自転車のチューブの寿命はどれくらい?長持ちのポイントは何?
普段からきちんと自転車のメンテナンスをしていると、意外に多くのパーツを交換しますよね。安全に自転車に乗るためにはとても大切なことですが、消耗品の1つがチューブです。
実はチューブには寿命があり、適切な頻度で交換しないと、どんどん劣化していきます。
今このコラムを読んでいただいている方の中には、パンクの修理をするためにチューブを探している方もいらっしゃるかもしれませんが、チューブの寿命や交換について詳しく解説していくので、良ければ参考にしてみてください。
自転車がパンクしてしまう原因
チューブについて解説する前に、まずは自転車がパンクしてしまう原因を把握しておきましょう。細かく挙げるとキリがありませんが、よくあるパンクの原因は大まかに以下の3つに分けられます。
- 路上にある異物が刺さってチューブに穴が空いてしまった
- タイヤに亀裂が入ってしまった
- 虫ゴムが劣化してしまった
- 空気圧不足やリム打ちパンク
路上にある釘など異物が刺さってチューブに穴が空いてしまった
知らない方も少なくありませんが、実は自転車のタイヤの中には、リムとタイヤの間にチューブが通っており、そのチューブに空気を溜め込むことで、自転車は走ることができます。
そして自転車がパンクしてタイヤがペコペコになってしまった時、多くの場合はタイヤではなく、中のチューブに穴が空いてしまっており、そこから空気が抜けてしまっています。
異物がタイヤを貫通してチューブに穴をあけてしまいます。
そのため、パンクを修理する時はチューブのみの交換で済む場合が多いです。もし自分でパンク修理を行う場合は、まずどこに原因があるか突き止めるところから始めましょう。
パンク修理を行う際は、タイヤに異物が残ったままだと、修理をしてもまたすぐにパンクしてしまうので、異物が刺さったままになっていないか、タイヤの内側をチェックをして異物を取り除いてください。
タイヤに亀裂が入ってしまった、タイヤが極度に擦り減ってしまった
もちろん表面のタイヤそのものが傷つき、亀裂が入ってしまっているケースもあります。タイヤは外からの刺激をダイレクトに受けるため
劣化しやすく、いつの間にかひび割れや極度の摩耗(擦り減り)になっていることも珍しくありません。
それによって走行中に受ける衝撃が中にも伝わり、チューブまで破損してしまうこともあります。
虫ゴムが劣化してしまった
虫ゴムはバルブの中に入っているパーツで、空気の逆流を防ぐ「弁」のような役割があります。
これがないとせっかく空気を入れてもすぐに漏れてしまうのですが、実はこの虫ゴム、自転車の中でも特に劣化が早いパーツの1つ。使用しているうちに破れてしまったり、歪んでしまうことも多く、そこから空気が漏れだしてしまい、パンクと同じ状態になってしまいます。
虫ゴムは単体で交換することも可能なので、まだ使用できるタイヤやチューブまで交換してしまわないように注意してください。
空気圧不足やリム打ちパンク
基本中の基本にはなりますが、まずは定期的に空気を入れることを怠らないようにしましょう。
空気が少なくなり、タイヤに張りがなくなると、中のチューブは走行中の衝撃を受けやすくなります。実際に何かを踏んだり、段差に乗り上げた衝撃でパンクしてしまった経験がある方も多いでしょう。
自転車のチューブはあくまで消耗品
パンクの主な原因をわかっていただいたところで、本題であるチューブの解説に移っていきますが、まず理解していただきたいことは、チューブはあくまで消耗品であるということです。
仮に全く自転車に乗っていなくても経年劣化が進行していくため、安全に乗り続けるためには定期的に交換することが望ましいです。
「もう何年も同じ自転車に乗っているけど、チューブやタイヤを交換したことがない」という方もいらっしゃいますが、何年も交換しないでいると、当然トラブルが起きやすくなります。
突然のトラブルが大きな事故を引き起こす可能性もゼロではないため、チューブは適切な頻度できちんと交換することをおすすめします。
自転車のチューブの寿命はどれくらい?
適切な頻度で交換するためにも、チューブの寿命を理解しておきましょう。商品によって耐久性や使用環境によって異なりますが、一般的に以下のいずれかのタイミングが適切なチューブの交換時期の目安です。
- 走行距離が3,000kmを超えた
- 2年が経過した
普段からたくさん自転車に乗る場合はチューブを交換するスパンも短くなりますが、先ほども解説した通り、例え全く自転車に乗らなくても、自然にチューブの劣化は進んでいきます。
中には「久しぶりに自転車に乗ったらパンクしていた」という経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、知らない間にチューブが破損し、空気が漏れ出している可能性があります。
そのため、最後に自転車に乗ってから日数が経っている場合には、必ずタイヤやチューブ、虫ゴムに異常がないかを確認してから乗ることを心掛けましょう。(走行前の点検)
自転車のチューブの交換目安は?
先ほど解説した寿命はあくまで一般的なもの。チューブそのものの性能や使用環境によって、実際に使えなくなるまでの時間は異なるでしょう。
実際に交換する際は何を目安にすればいいのかというと、無難なのはタイヤと一緒に交換してしまうことです。
パンクのようなイレギュラーは別として、基本的にタイヤとチューブの劣化具合は比例します。タイヤがひび割れてきたり、表面の溝が浅くなってそろそろ交換が必要だと感じた際には、チューブもまとめて交換してしまうことをおすすめします。
チューブの寿命を延ばす、長持ちさせるポイント
チューブには寿命があり、いずれ交換しなければいけないことは間違いありませんが、その寿命を延ばす方法もあります。1本のチューブを少しでも長く使いたいという場合には、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 定期的な空気入れを怠らない
- 段差や凹凸の激しい場所の走行を控える
- 可能であれば、自転車を直射日光の当たらない場所で保管
定期的な空気入れを怠らない
基本中の基本にはなりますが、まずは定期的に空気を入れることを怠らないようにしましょう。
空気が少なくなり、タイヤに張りがなくなると、中のチューブは走行中の衝撃を受けやすくなります。実際に何かを踏んだり、段差に乗り上げた衝撃でパンクしてしまった経験がある方も多いでしょう。
少し手間はかかってしまいますが、頻繁に自転車に乗る方は2週間に1回程度は空気を補充することが理想的です。
段差や凹凸の激しい場所の走行を控える
空気の残量に関わらず、普段から段差や凹凸を避けるということも重要です。チューブが受ける衝撃が減り、自然と長持ちするようになるでしょう。
ただ、凹凸がある度に自転車から降りるのもなかなか難しいので、できるだけきれいに舗装された道路を意識的に選ぶことをおすすめします。
直射日光が当たらない場所で保管する
3つ目のポイントは直射日光が当たらない場所で自転車を保管することです。
チューブはタイヤに覆われているとはいえ、紫外線を浴び続けると熱が発生し、経年劣化が早まってしまいます。また、外気に長く触れることによる酸化反応も要因の1つです。
チューブはもちろん、自転車のあらゆるパーツを守るためには紫外線や外気、雨などにさらされることのない環境で保管することが望ましいです。
高耐久!パンクしにくい肉厚チューブを紹介
今回のコラムでは自転車のチューブの寿命についていろいろお伝えしてきましたが、
- できるだけ長く使い続けたい
- パンクしにくいチューブを選びたい
このような方は厚みのあるチューブを選ぶようにしましょう。
「パンクに強い」と聞くとタイヤの方をイメージする方が多いかもしれませんが、実はタイヤの中にあるチューブもとても重要!厚みのあるチューブはそれだけ耐久性が高く、パンクもしにくいため、節約としてもおすすめです。
こちらのチューブはサイズも様々なラインナップを取り揃えているので、ご自身の自転車に合ったサイズのものを選んでください。
自転車専門店EGG’S楽天市場店
パンクしにくい肉厚チューブ 1.2mm 24 × 1-3/8
パンクしにくい肉厚チューブ 1.2mm 26 × 1-3/8
パンクしにくい肉厚チューブ 1.2mm 27 × 1-3/8
パンクしにくい肉厚チューブ 700 × 25-32C(英式)
パンクしにくい肉厚チューブ 700 × 25-32C(仏式バルブ)